バークレー便り
2月24日に発行された神戸新聞に、当院のコメントが載ったので紹介させていただきます。
2024年1月に能登半島地震が発生いたしました。
その際に「ペット避難」が課題として浮き彫りになり、神戸新聞では「災害時のペットとの非難」について特集が組まれました。
その際に当院にインタビュー依頼がありました。
良く間違われる「同行避難」と「同伴避難」
■同行避難
同行避難とは、災害時に飼い主様がペットと一緒に安全な場所まで避難することを指します。
過去の震災では、先に避難した飼い主様がペットを避難させるために自宅に戻り災害に巻き込まれたケースがありました。
また、残してきたペットが放浪するケースも多数ありました。
こういった問題を受け、 環境省が「同行避難」を推進するガイドラインを策定しました。
■同伴避難
同伴避難とは、飼い主様とペットが一緒に同じ場所で避難生活を送ることを指します。
同じ施設内で避難生活が送れるますが、同室で過ごせるかは避難所によって異なります。
飼い主様が気を付けること
飼い主様とペットが共に避難できた場合でも、避難所では動物が苦手な人やアレルギーの方を含む多くの避難者が共同生活を送ります。
飼い主様の責任として、意識しなければいけないことも多数あります。
飼い主様が行うべき対策の例として、環境省が策定したガイドラインでは以下のように紹介されています。
■平常時
・ 住まいや飼養場所の防災対策
・ ペットのしつけと健康管理
・ 不妊・去勢処置
・ ペットが行方不明にならないための対策(鑑札、迷子札、マイクロチップ等による所有者明示)
・ ペット用の避難用品や備蓄品の確保
・ 避難所や避難ルートの確認等の準備
・ 避難所以外の避難先やペットの預け先の確保
・ 飼い主同士の共助のためのコミュニケーションと良好な関係の構築
・ 避難訓練への参加と家族単位の避難訓練(シミュレーション)の実施
・ 携行できるペット情報のまとめ(治療記録、ワクチン接種歴など)
■災害時
・ 人とペットの安全確保
・ 避難が必要な際のペットとの同行避難
・ 避難所や応急仮設住宅におけるペットの適正飼養(飼養マナーの遵守と衛生管理、ペットの健康と安全の確保等)
上記以外にも、過去のバークレー便りでご紹介した「災害時の準備のススメ」の記事も参考にしてみてください。
いつ、どんな災害が起こるかわかりません。
何かの時のために、今できる準備をしておきましょう!
記事一覧
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