バークレー便り
8月19日(月)に、
ペットフード会社ロイヤルカナンのフード院内セミナーを実施しました。
~テーマ~
・犬と猫の下部尿路疾患
・下部尿路疾患に対する食事管理
尿は以下の流れで作られ、排泄されます。
腎臓(尿を作る) ⇒ 尿管 ⇒ 膀胱(尿をためる) ⇒ 尿道 ⇒ 排泄
今回は、上記流れの中の下部尿路(膀胱、尿道)で起こる病気と、
それに対応するフードの勉強をしました。
下部尿路疾患で多い病気は
<犬>膀胱炎、尿失禁、尿石症
<猫>特発性膀胱炎、尿石症、尿道栓止、尿路感染症
です。
その中でも尿石症はそのまま放っておくと、
石がどんどん大きくなり辛い痛みの原因になりますし、
開腹手術をして取り出さなければいけなくなります。
そういった尿石症の管理や予防に大事なのが食事で、
ロイヤルカナンの下部尿路疾患用のフードは以下3つに配慮したフードとなっています。
①尿量を増やす
⇒消化が良いフードにすることで糞便量を減らし、
便に含まれる水分を減らすことで尿量を増やす。
②尿石の成分が尿中に排泄しにくくする
⇒二大尿石であるストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)、
シュウ酸カルシウム結石に配慮して、
マグネシウム・カルシウムが尿中に排泄しづらい成分設計に。
③尿を弱酸性にする
⇒ストルバイト結石は尿pHが高い(アルカリ性寄り)ほどできやすくなるため、
尿を弱酸性にする成分設計に。
尿石症の他にも、
猫ちゃんの下部尿路疾患の57%を占める「特発性膀胱炎」にも対応しています。
また、高齢期のワンちゃん・ネコちゃんが患うことの多い、
・心臓
・腎臓
・関節
・認知機能
に対しても配慮したフードとなっています。
たかがフード、されどフードです!
尿石症でお悩みの飼い主様はご相談ください。
また、尿石症は早期発見・早期治療がが大事ですので、
定期的な尿検査もおすすめします!