バークレー便り

院長 山本晃輝 自己紹介はこちら

下部尿路疾患用フードの院内セミナーを実施しました!

2019/08/28(水) いぬねこ

8月19日(月)に、

ペットフード会社ロイヤルカナンのフード院内セミナーを実施しました。

 

~テーマ~

・犬と猫の下部尿路疾患

・下部尿路疾患に対する食事管理

 

 

尿は以下の流れで作られ、排泄されます。

 

腎臓(尿を作る) ⇒ 尿管 ⇒ 膀胱(尿をためる) ⇒ 尿道 ⇒ 排泄

 

今回は、上記流れの中の下部尿路(膀胱、尿道)で起こる病気と、

それに対応するフードの勉強をしました。

 

下部尿路疾患で多い病気は

<犬>膀胱炎、尿失禁、尿石症

<猫>特発性膀胱炎、尿石症、尿道栓止、尿路感染症

です。

 

その中でも尿石症はそのまま放っておくと、

石がどんどん大きくなり辛い痛みの原因になりますし、

開腹手術をして取り出さなければいけなくなります。

 

そういった尿石症の管理や予防に大事なのが食事で、

ロイヤルカナンの下部尿路疾患用のフードは以下3つに配慮したフードとなっています。

 

①尿量を増やす  

⇒消化が良いフードにすることで糞便量を減らし、

 便に含まれる水分を減らすことで尿量を増やす。

 

②尿石の成分が尿中に排泄しにくくする  

⇒二大尿石であるストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)、

 シュウ酸カルシウム結石に配慮して、

 マグネシウム・カルシウムが尿中に排泄しづらい成分設計に。

 

③尿を弱酸性にする  

⇒ストルバイト結石は尿pHが高い(アルカリ性寄り)ほどできやすくなるため、

 尿を弱酸性にする成分設計に。

 

尿石症の他にも、

猫ちゃんの下部尿路疾患の57%を占める「特発性膀胱炎」にも対応しています。

 

また、高齢期のワンちゃん・ネコちゃんが患うことの多い、

・心臓

・腎臓

・関節

・認知機能

に対しても配慮したフードとなっています。

 

たかがフード、されどフードです!

尿石症でお悩みの飼い主様はご相談ください。

 

また、尿石症は早期発見・早期治療がが大事ですので、

定期的な尿検査もおすすめします!

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