バークレー便り
先日2月23日に、循環器専門外来を担当していただいている見上先生に、心臓エコーセミナー及び実習をしていただきました。
セミナー
■日時:2024年2月23日
■会場:病院内
■内容:心臓エコー検査の評価ポイント

心臓エコー実習
当院ではエコー検査の技術向上に努めております。
新しく入社した獣医師に外部のエコー研修に参加してもらったり、今回のように定期的に院内でエコー実習を行っています。
それはなぜかと言うと、エコーは非常に技術のいる検査だからです。
超音波とは、人間の可聴音域を超えた周波数のもの(簡単に言うととても高くて聞き取れない音)で
これを体に当てて、やまびこの原理でもの(臓器など)を描出させています。
動物さんの体に当てる赤丸の部分を「プローブ」と言います。

このプローブの当てる強さ、角度などで画像の見え方が大きく変わってきます。
1つの臓器を検査しようにも、プローブを当てる技術がないと、臓器を見つけることすら難しいのです。
その中でも特に難しい臓器が「心臓」です。
超音波は骨と空気が苦手です。
なぜかというと、超音波を完全に反射してしまうため、その先の組織が描出されないからです。
心臓の周りには、超音波が苦手とする肺(=空気)があり、さらに胸部には肋骨があります。
これらのことから、肋骨の間から、肺の位置を考慮して、超音波を当てなければなりません。
だから、心臓エコー検査は難しく、技術がいるのです。
この難しい心臓エコー検査の技術を向上させるため、当院の循環器専門外来担当の見上先生に実習をしていただきました。
今回も院長の愛犬「モカちゃん」に協力してもらいました。

実習に参加したのは当院の勤務医の先生だけでなく、当院に見学に来てくれていた獣医学生さんにも参加してもらいました。
学生さんにとっても良い経験になっていたら嬉しいです!
今回、見上先生に学んだことを、実際の診察に活かしていきたいと思っています。
見上先生ありがとうございました!
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