【犬】トウモロコシの芯の誤飲 ~開腹摘出手術2例~

夏になると、トウモロコシが食べたくなりますよね。

おいしいトウモロコシを愛犬にも食べさせたいと、ワンちゃんにトウモロコシをあげている飼い主様もいらっしゃるでしょう。

 

トウモロコシを与えること自体は問題ありませんが、与え方には注意が必要です!

トウモロコシの芯はワンちゃんの歯でも噛み砕けないほど硬く、そのまま与えるとワンちゃんが丸呑みしてしまう危険性があります。

 

実際に、当院では6月末にトウモロコシの誤飲症例が同じ日に2頭来院されました。

 

1症例目はトイプードル

トウモロコシを誤飲したという主訴で来院。

レントゲン検査をするも、レントゲンには映らず。

 

主訴を基に、内視鏡検査を実施しました。

胃の中にトウモロコシの芯を発見!

 

 

ただ、思った以上にトウモロコシの芯が大きく、内視鏡の先端に取り付けた鉗子ではつかむことができず…。

 

開腹手術に切り替えました。

※手術中の写真があるためご注意ください。予めご了承いただいた場合のみお進みください。

 

胃を切開して、トウモロコシの芯を取り除きました!

 

2症例目はミニチュア・ダックス

何かを誤飲して腸が閉塞しているかもしれないという主訴で来院されました。

最初は内視鏡を試すも、腸の奥にあるようで内視鏡が届かず…。

こちらも開腹手術に切り替え、無事摘出しました!

 

 

 夏になるとトウモロコシの芯を食べてしまったというケースは多々ありますが、1日で2症例は初めてです。

このように、トウモロコシを芯ごと与えると、誤飲の危険性が高まるため注意が必要です。

トウモロコシを与える際は、実を芯から外して与えてましょう!

カテゴリ|軟部外科

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