【犬】膀胱結石の摘出術 part2 ~大量の結石~

前回に引き続き、今回も膀胱結石の摘出術をご紹介します。

前回の症例報告はこちらから

 

12歳の柴犬の女の子が「頻尿だけど、おしっこが出ない」という主訴で来院されました。

 今回の子も前回の子と同様に、レントゲン検査で膀胱と尿道に大量の結石が確認できたため、手術で摘出することとなりました。

 

※手術中の写真があるためご注意ください。予めご了承いただいた場合のみお進みください。

 

まずは開腹して膀胱を露出させます。

 

 

次に膀胱を切開していきます。

※膀胱に尿が溜まっているため吸引しながら処置を進めています

 

 

大きい結石、小さい結石がゴロゴロありました。

 

 手術風景を少しお見せします。

手術の刺激などで、尿道からもいくつか結石が出てきました。

せっせと回収中です。 

 

全ての結石を取り終えたので、膀胱を縫合する前に洗浄しています。

 

これだけの結石が取れました!

膀胱内の尿を吸引する過程で複数の結石も吸引していることを考えると、実際にはもっとたくさんの結石があったと思います。

 

1mlシリンジとの比較です。

 

これだけ大きな結石がたくさんあったので、術後はワンちゃんもスッキリしていることと思います。

こうなる前に、

・血尿

・頻尿

・腹痛 など

が見られたら、早いうちに動物病院に相談してくださいね!

カテゴリ|軟部外科

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