循環器専門外来

日本獣医循環器学会や獣医学術年次大会、日本薬理学会、下総薬理研究会などの学会で20もの学会発表を行うなど、心臓病を専門にされているエキスパートの先生をお招きしています。

◆ 毎月3日間、循環器専門外来を実施します。
◆ 完全予約制です。事前にご予約をお願い致します。

 

担当獣医師

見上 英樹 先生

 

【ご挨拶】

ワンちゃん・ネコちゃんの心臓病を専門に診療および臨床研究を行ってきました。

様々な経験を通じて適切な診断を行い、効果の実証されている薬を内服し、定期的に必要な検査を行うことは、ワンちゃん・ネコちゃんや飼い主様にとっても大切なことと考えています。

心臓病で苦しむワンちゃん・ネコちゃんの内科的治療による症状の緩和および生活の質の向上に全力を尽くしていきたいと考えております。

 

 

【経歴】

2010年~2016年 日本大学 獣医学科 卒業
2016年~2020年 千葉大学大学院 医学研究院 呼吸器内科学 医学博士号取得
2016年~2019年 東京動物心臓病センター 非常勤
2019年~2020年 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター 客員研究員
2020年~2021年 千葉大学 呼吸器生体制御学 特任助教
2021年~2022年 千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学 肺高血圧症研究講座 特任助教
2020年~ 現在     どうぶつの循環器内科 代表
2022年~ 現在     千葉大学 呼吸器生体制御学 特任助教

 

【所属学会】

・日本獣医循環器学会
・日本肺高血圧肺循環学会

 

見上先生の詳しい紹介はこちら 

 

循環器専門外来の受診の流れ

1.ご予約

月に3日間、循環器専門外来の日を設けています。
完全予約制となっておりますので、ご希望の方は当院スタッフまでご相談下さい。

 

2.当日のご来院

ご予約時間の10分前には受付にお越し下さい。

 

<当日の注意事項>

◆ご飯はご来院の6時間前までにお済ませください
◆お水はご来院の2時間前までにお済ませください
◆お薬は処方通りに飲ませてきてください

 

3.診察室で問診

現在の動物さんの健康状態や過去の病歴などをお聞きします。
循環器専門外来をはじめて受診される方は、より詳しくお聞きしますので、その子の状態が分かる方が必ずご来院ください。

再診の方は、前回の受診から変わった様子がないかなどをお聞きします。
お薬の効果が出ているのか、病状の進行度合いがどうかなどを把握します。

 

 ▼
4.動物さんをお預かりして検査

現在の健康状態、過去の病歴などから

・エコー検査
・レントゲン検査
・血液検査

など、その子に必要な検査を行っていきます。

 

 ▼
5.検査結果の報告

検査結果を報告します。

現在の状態や、今後予想される病状の進行度合いについて説明します。

 

6.必要に応じて追加検査

検査結果によっては、追加検査が必要な場合もあります。

飼主様と相談の上、検査をするか、様子を見るか決定していきます。
追加検査が必要な場合は、改めて動物さんをお預かりします。

血液検査は、常勤の獣医師が採血を行います。

 

7.お薬の処方/お会計

上記の検査結果を基に、飼主様と相談の上、今後の治療方針を決定してきます。

治療方針に応じて、必要なお薬を処方します。

また、定期健診が必要な場合は次回予定についてご相談させていただきます。

 

 

より質の高い動物医療をご提供できますよう、院長はじめスタッフ一同力を合わせて取り組んでまいります。

 

 

小型犬の8割はかかる

咳が出たら要注意

猫に少なく、犬に多いのが心臓病です。心房と心室の間にある僧帽弁がうまく閉じなくなる心臓弁膜症(MR)が代表例で、僧帽弁閉鎖不全症とも呼ばれています。

心臓弁膜症は特に小型犬で多く発生し、キャバリアの場合早ければ5歳くらいで起こることもあります。次にかかりやすいのがマルチーズ、シーズーなど。12歳になると、ほとんどの小型犬に心臓弁膜症が生じていると言われています。

ほとんどの小型犬がかかる心臓弁膜症

特に要注意なのが…

キャバリア マルチーズ シーズー

 

心臓弁膜症は、最初の数年はほとんど症状が出ません。その後進行すると咳が出やすくなり、疲れやすい、呼吸困難といった状態が見られるようになります。

 
心臓弁膜症の症状

  • 咳が出やすい
  • 疲れやすい
  • 呼吸困難

 

 

エコー検査を定期的に

心臓弁膜症を検査する際には、まず聴診器で雑音を拾い出し、エコー(超音波)検査で詳しい症状を把握します。超音波は水中をよく伝播するため、心臓のように液体の流れている臓器の症状はエコー検査で正確につかめるのです。逆に言えば、小型犬の心臓病を早期発見するには、エコー検査が非常に効果的です。犬の1年は人間の4、5年に当たりますから、できれば1年に2回は定期検査を受診するといいでしょう。

心臓弁膜症への治療は、ほぼすべて内服薬で対処することになります。血圧を下げる作用をもつACE阻害薬、心臓の負担を減らすための利尿薬などを、体の状態を見ながら処方していきます。

 
心臓弁膜症検査の流れ

①聴診器で雑音を拾い出します
②エコー検査で詳しい症状を把握します

小型犬の心臓病を早期発見するには

1年に2回の定期検診を!

 

エコー・CT   エコー・CT

 

心臓弁膜症への治療
  • 血圧を下げる作用をもつACE阻害薬
  • 心臓の負担を減らすための利尿薬

体の状態を見ながら処方していきます

 

ページトップへ