【犬・猫】内視鏡による異物摘出術2例「10個を超える異物摘出」他

最近、誤飲で来院されるケースが増えています。

内視鏡による異物摘出術の中で、珍しい2例をご紹介します。

 

 10個を超える異物摘出

フレンチブルのワンちゃんが誤飲で来院されました。

まずはレントゲン撮影。

赤く囲んだところを見ていただくと

・ペットボトルのフタの様なもの

・石のようなもの

が確認できます。

 

内視鏡で胃カメラを入れてみると、取っても取っても異物が出てきます。

実際に出てきたのは以下の異物達です!

 

・ペットボトルのフタ

・缶のプルタブ

・ヘアゴム

などなど、レントゲンでは映らなかった様々な異物も...

異物は胃や腸の閉塞を引き起こしたり、鋭利なものだと消化管内を傷つける恐れがあります。

 

何でも口に入れてしまう子は、飲み込む可能性のあるものを室内に置かないようにするなど、より注意が必要ですね。

 

 

長旅の末、異物摘出

続いて、風船を誤飲してしまったという主訴で来院された猫ちゃんです。

まずはレントゲン撮影。

 

レントゲンには何も映らず、胃には何も無さそう。

ただ、便から異物は出ていないとのことで、内視鏡を開始。

 

口から内視鏡を入れて、胃に到着するも何も無し。

 

腸まで行ってしまったか? 閉塞せずに便からちゃんと出てくれば良いけど…

と思いつつ、もう少し内視鏡を進めていくと。

ようやく誤飲した風船を発見!

結局、腸まで異物が旅をしていました。

 

口から入れた内視鏡の長さは、なんと1m10cmほど!

これだけ長く内視鏡を入れたのは初めてでした。

 

再三になりますが、誤飲は飼い主様が注意することで防ぐことができます。

飲み込む可能性のあるものは、室内に置かないように注意しましょう!

また、中毒を起こす可能性のある薬や観葉植物なども置かないように気をつけましょう!

カテゴリ|内視鏡

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