猫の前肢肘脱臼

今回は猫ちゃんの前肢肘脱臼の症例です。

この猫ちゃんは2017年に左前肢肘の関節を脱臼して手術をした子ですが、今年(2021年)は右前肢肘の関節を脱臼してしまいました。

 

2017年のレントゲン写真です。

 

脱臼は非観血的(手術しない方法)整復で安定化することもありますが、関節周囲の靱帯の損傷具合などによっては再脱臼してしまうことも多いです。

再脱臼などの恐れから、患部をピンで固定しました。

 

2021年の今回は少し特殊な脱臼でした。

前腕には橈骨と尺骨という2つの骨があります。

肘を脱臼する際、多くは上腕骨が橈骨と尺骨から外れます。

2017年のレントゲン写真を見ていただくとわかりやすいですが、橈骨と尺骨の位置は固定されています。

 

しかし今回は、上腕骨が橈骨と尺骨の間に入る形で外れていました。

CTで脱臼部位を見てみると、骨が2つに割れるようにして脱臼しています。

そこで今回行った手術をご紹介します。

※手術中の写真があるためご注意ください。予めご了承いただいた場合のみお進みください。

まずは上腕骨と尺骨を特殊なひも付きネジで固定しました。

 

※イラストの骨は股関節ですが、ひも付きネジの参考に

 

上腕骨と尺骨をひも付きネジで固定したあとに、尺骨と橈骨を別のヒモで固定しました。

 

昨日手術をしたばかりで、警戒してカメラを見てくれませんでしたが…

術後のネコちゃんの様子です。

カメラ怖いよね、ごめんね。

今は入院室で安静にしてくれています。

 

 

ワンちゃんもネコちゃんも、脱臼はふとした時に起こってしまいます。

 

・脚を不自然に上げている

・歩き方が変

・患部を触ると痛がる

といった症状があれば、脱臼や骨折など、関節や骨に異常がある可能性があります。

 

早期に発見できれば手術をしない非観血的整復で安定することもあります。

是非早めに異常に気付いてあげて下さい。

 

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