悪性腫瘍の縫合(肩の皮膚を前脚に移植)

先日、悪性腫瘍の血管周皮腫の手術を行いました。

その際に、特殊な縫合方法をしたのでご紹介します。

 

※手術中の写真があるため、ご注意ください

前脚に大きな腫瘍があったため切除を行いました。

 

切除範囲が大きく、 通常の縫合では手術部位を閉じることができないため、

肩の皮膚を前脚に移植して縫合をしました。

切除部位

 

肩の皮膚です

 

前脚に移植中

 

術後

 

皮膚移植というと、 完全に体から切り離された皮膚を移植するイメージを持たれるかもしれませんが、

今回は以下の図のように、一部分は皮と体を繋げたままにしています。

 

その理由は移植された皮膚が血管と繋がっていることで、

栄養が皮膚にわたり、治癒を早める効果があるからです。

木が根っこがあることで、土から栄養をもらって育つのと同じ原理です。

 

また、今回は少ない皮膚でも傷を閉じるためのテクニックも使いました。

皮膚が少ないからといって、 無理やり皮膚を引っ張って縫合すると、

皮膚に負担がかかり傷口が開いてしまう可能性があります。

 

そこで、縫合部位の周辺にポツポツと小さい傷をあえて入れることで、

皮膚の緊張力を軽減しています。

 

長時間に及ぶ手術でしたが、 手術を頑張って耐えてくれて、元気に回復中です!

 

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カテゴリ|ガン

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