鍼治療は痛い?お灸は熱い?鍼灸治療について解説

「犬猫に鍼を刺して痛くないの?」
「注射が苦手な子でも大丈夫?」
「お灸って熱くないの?」

犬猫の鍼灸治療に興味はあっても、実際にどんなことをするのか分からず、不安に感じる飼い主様もいらっしゃると思います。
当院では、椎間板ヘルニアをはじめ、さまざまな症状に対して犬・猫の鍼灸治療を行っています。

今回は、鍼灸治療で使われる鍼の太さや注射針との違い、痛み、お灸など、「鍼灸って実際どんな治療?」という疑問についてご紹介します。

 

そもそも鍼灸治療とは?

鍼灸は、身体の特定の部位やツボに「鍼(はり)」や「灸(きゅう)」で刺激を与える東洋医学の治療法です。
人の治療というイメージが強いかもしれませんが、犬や猫に対しても鍼灸治療が行われています。
当院でも、その子の症状や身体の状態を見ながら、鍼と灸を組み合わせて施術しています。

では、実際にどのようなものを使っているのでしょうか。

 

鍼灸治療の様子  

鍼灸治療の様子

鍼灸の「鍼」は、注射針とは違います

「鍼」と聞いて、予防接種や採血で使う注射針をイメージする方も多いのではないでしょうか。
実は、鍼灸で使われる鍼と注射針では、形や目的が異なります。

注射針は、薬液を身体の中に入れたり、血液を採取したりするため、内部が空洞になっています。
一方、鍼灸で使う鍼は基本的に中が空洞ではなく、身体に刺激を与えることを目的とした細い鍼です。

そのため、同じ「針を刺す」という行為でも、注射と鍼灸では使用する道具も目的も異なります。

 

鍼の太さはどのくらい?

鍼灸治療で使われる鍼にはさまざまな種類がありますが、一般的には直径0.12〜0.30mm程度の細い鍼が使用されています。
参考までに、人の髪の毛の太さはおおよそ0.05〜0.10mm程度です。

つまり鍼灸用の鍼には、髪の毛と比較できるほど細いものから、それより少し太いものまであります。
実際に使用する鍼の太さや長さは、施術する場所や身体の状態などによって異なります。
数字だけではなかなかイメージしづらいので、実際の鍼を見ると「思っていたより細い」と感じる方もいるかもしれません。

 

犬猫に鍼を刺して痛くないの?

飼い主様にとって、やはり一番気になるのは「痛くないの?」ということではないでしょうか。
鍼灸では非常に細い鍼を使用しますが、皮膚に鍼を刺すため、まったく何も感じないとは言い切れません。
また、刺激の感じ方には個体差があります。

ただし、施術中に落ち着いて過ごす子も多いです。
中にはリラックスして寝てしまう子も。

当院では犬猫の表情や身体の動きなどを確認しながら、その子の様子に合わせて施術を進めています。
「注射が苦手だから鍼灸も絶対にできない」というわけではありませんので、心配な場合はご相談ください。

 

鍼を刺すと血は出ないの?

鍼灸は、採血のように血管へ針を刺すことを目的とした治療ではありません。
また、細い鍼を使用するため、通常は大きく出血するようなものではありません。

ただし、皮膚に鍼を刺す以上、場所や身体の状態などによっては、少量の出血がみられることがあります。
施術中は身体の状態を確認しながら進めていきます。

 

何本くらい鍼を刺すの?

使用する鍼の本数や刺す場所は、すべての子で同じではありません。

「椎間板ヘルニアなら必ず○本」
「この病気なら必ずこのツボ」

と一律に決まっているわけではなく、その日の症状や身体の状態などを見ながら施術する場所を決めていきます。

そのため、鍼をたくさん刺せば効果が高くなる、というものでもありません。
一頭一頭の状態に合わせて施術することが大切です。

 

犬猫にも「ツボ」があるの?

人の鍼灸では「ツボ」という言葉をよく耳にしますが、犬や猫の鍼灸でも、経穴(けいけつ)と呼ばれる、いわゆるツボなどを利用します。

もちろん、人と犬猫では身体の形や姿勢が異なります。
動物の身体の構造などを踏まえながら、症状や身体の状態に合わせて刺激する場所を選んでいきます。

「犬猫にもツボがある」ということを初めて知る飼い主様も多いかもしれません。

 

「お灸」はどんなことをするの?

当院では、鍼だけでなくお灸も組み合わせて治療しています。

お灸は「もぐさ」を燃焼させ、その温熱を利用して身体に刺激を与える方法です。
もぐさの原料となるのは、ヨモギの葉です。

「お灸=直接皮膚を焼く」というイメージを持たれるかもしれませんが、お灸にもさまざまな方法があります。
犬・猫への施術でも、身体の状態や反応を確認しながら行います。

 

お灸は熱くないの?

「毛のある犬にお灸をして大丈夫?」
「熱がらないの?」

というのも、初めての飼い主様には気になるところだと思います。

お灸は温熱によって刺激を与える治療ですが、熱ければよいというものではありません。
犬猫の反応や皮膚の状態などを確認しながら施術します。

鍼と同じように、その子の様子を見ながら進めることが大切です。

 

鍼とお灸はどう使い分けるの?

鍼と灸は、どちらか一方だけを必ず行うというものではありません。
当院では、その日の症状や身体の状態などを確認しながら、鍼と灸を組み合わせて施術しています。

どこに鍼をするのか、どこに灸をするのかも、その子によって異なります。
これも鍼灸治療の特徴の一つで、同じ症状であっても、すべての犬にまったく同じ施術をするわけではありません。

 

施術中の犬はどんな様子?

当院の鍼灸治療は、1回約30分です。

「30分もじっとしていられるかな?」と心配になるかもしれませんが、施術中の反応はその子によってさまざまです。
最初は緊張している子もいれば、施術を受けながら落ち着いて過ごす子もいます。

無理に決まった姿勢を取らせ続けるのではなく、犬猫の反応を確認しながら施術を進めていきます。
実際の鍼灸治療の様子を見ると、「思っていた鍼灸のイメージと違った」と感じる方もいるかもしれません。

鍼灸治療の様子  

鍼灸治療の様子

 

鍼灸は「ちょっと怖そう」と思っている方へ

「鍼」という言葉だけを聞くと、どうしても注射をイメージしてしまい、「痛そう」「かわいそう」と感じるかもしれません。

しかし、鍼灸で使用する鍼は注射針とは構造や目的が異なり、非常に細いものが使用されています。
また、鍼だけではなく、当院ではお灸もその子の状態に合わせて取り入れています。

実際にどのような治療なのかを知ることで、鍼灸に対するイメージも少し変わるかもしれません。

「うちの子にも鍼灸はできる?」
「今の症状について相談してみたい」

という方は、お気軽にお問い合わせください。

カテゴリ|鍼灸

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