バークレー便り
ワンちゃんの「イエローリボン」ご存知ですか?
ワンちゃんのリードに黄色いリボンなどの目印を付け、「他の人や犬に近づかないでほしい」という意思表示をしています。

2016年6月にスウェーデンから発祥した運動で、アメリカやイギリス、フランスなどの欧米をはじめアジア、南米、南アフリカなど世界中に広がりを見せています。
とは言え、まだまだ日本での認知はそう高くないでしょう。
イエローリボンって何?
リードに付いた黄色いリボンには、「様々な事情から、うちの子は誰か(人や他のワンちゃんなど)に近づいて欲しくありません。そっとしておいてください。」という意味が込められています。
ただし、必ずしもそのワンちゃんが攻撃的だからではありません。
イエローリボンを付けているワンちゃんの例をご紹介します。
例① 健康上の理由
体調が優れなかったり、怪我をしていたり、手術後の回復期であるなど、健康上の理由でそっとしておいて欲しいことがあります。
他のワンちゃんや人に近づかれることで、怪我が悪化することなどを防ぐ目的があります。

例② トレーニング中
盲導犬や聴導犬など、訓練中に不用意に近づいてしまうと、気がそれてしまい集中力が保てなくなってしまいます。
人のために頑張って訓練しているワンちゃんをそっと見守ってあげましょう。
例③ 怖がり
怖がりな性格の子や、過去のトラウマで見知らぬ人やワンちゃんに対して強い恐怖心を抱いてしまう子もいます。
人やワンちゃんが近づくことでパニックになってしまう場合もありますので、しっかりと距離を取ってあげましょう。
例④ 攻撃的
他の人やワンちゃんに積極的すぎる、または攻撃的な子もいます。
好奇心旺盛で嬉しくて近づいてきた人やワンちゃんに飛びついてしまう場合や、興奮して吠えたり噛みついたりする場合もあります。
トラブル防止のためにも、安易に近づかないようにしましょう。

イエローリボンのワンちゃんを見かけたら?
犬好きな方は、お散歩中のワンちゃんを見かけると、ついつい触りたくなってしまうと思います。
ただし、ワンちゃんの中には何らかの問題を抱えていることから、「他の人や犬に近づかないでほしい」という子もいます。
もし黄色いリボンなどの目印をつけているワンちゃんに出会ったら、触りたい気持ちをぐっと抑え、しっかりと距離を取って、そっとしておいてあげましょう。
中には見られることだけでもストレスになってしまう子もいるため、「見るだけなら」ということも避けてあげましょう。
また、道幅が狭い路地など、イエローリボンをしたワンちゃんの逃げ道がない場合は、その場からそっと離れてあげましょう。
まだまだ認知度の高くない取り組みなので、一人でも多くの方に知ってもらい、イエローリボンを付けているワンちゃんが生活し易い社会になることを願っています!
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