バークレー便り
〜意外と多い5月6月の熱中症〜
熱中症にかかるのは「夏」というイメージがありますが、
実は5月6月にも意外と多く発生しています。
暑さに体が慣れる前のタイミングなので、特に注意が必要です。
〜熱中症になりがちなシーン〜
1.お散歩中
ワンちゃん、ネコちゃんは心臓の位置が地面に近いため、
日差しの照り返し(放射熱)を直接受け、
体が熱くなりやすくなります。
特に太ったワンちゃん・ネコちゃんは体に熱を貯めこみやすいので、
熱中症になるリスクが高まります。
2.お散歩中のちょっとした待ち時間
お散歩中にちょっとお買い物などをして、
ワンちゃんを外で待たせたりしていませんか?
日向の気温が23度くらいでも、
アスファルトなどの放射熱により
地表は33度になっていたりもします。
わずか数分でも、体に熱がこもってしまい、
ワンちゃんにとっては大変危険です。
3.車での移動や車内でのお留守番
締め切った社内やちょっとだけ窓を開けた車内は
高温になってしまい、大変危険です。
また、車で移動する際にケージに入れることもあると思いますが、
エアコンをつけた車内であってもケージは温度が下がりにくく、
ケージの中で熱中症になるリスクに注意してください。
〜日ごろの注意ポイント4〜
1.温度と湿度の管理
気温22度、湿度が60%を超えると、
熱中症になる可能性が上がります。
適正温度は22度前後、
風通しを良くして直射日光が当たらないように
カーテンを閉めるなど工夫をしてください。
エアコン代などが気になる場合は、
エアコンの温度を25度くらいに設定し、
湿度を60%以下にしてください。
湿度が低いと熱中症リスクを下げることができます。
2.水分の補給
いつでも新鮮なお水を用意しておいてあげましょう。
お皿一杯分に、
スポーツ飲料を小さじ1杯程度入れてあげると、
汗で出ていってしまうミネラルの補給になります。
3.食事での栄養管理
効果的に栄養が補給できる食事を選んであげましょう。
食欲が無い場合は、
・ウェットフードをあげる
・レンジなどで少し温める
・お湯でふやかす
など工夫をしてみて下さい。
また、朝晩の涼しい時間に食事を与えることもオススメです。
4.皮膚・被毛のケア
定期的にシャンプーやトリミングを行ってください。
暑さ対策として「サマーカット」も1つの方法です。
ご興味がある方は当院トリマーにご相談ください。
※写真はアルパカです(笑)
熱中症にならないように注意し、
もしワンちゃん・ネコちゃんの体調に異変があれば、
動物病院にご相談下さい。