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院長 山本晃輝 自己紹介はこちら

【院内セミナー】整形外科実習=骨模型を使って +骨折について

2020/10/04(日) 院内セミナー

9月23日に院内セミナーで

骨の模型を使って「整形外科実習」を行いました。

 

今回のテーマは「ネジで止める骨折の固定」です。

 

一般的に人でも動物でも整形外科のお医者さんは男性が多く見受けられますが、

今回は当院の女性獣医師も参加して一生懸命ネジをはめ込んで骨折を治していました。

 

 

プラモデルを組み立てているような感じで楽しくやれました。

出来上がり写真です。

 

 

<骨折しやすい犬種は?>

 

・トイ・プードル

・ポメラニアン

・ミニチュア・ピンシャー

・チワワ

など、小型犬は元々脚の骨が細いため、

ちょっとした高さから落ちて骨折するケースが後を絶ちません。

 

・歩き方が不自然

・局所の痛み

・局所の腫れ

 

などがあれば、すぐに動物病院にご相談ください。

 

 

<骨折の治療法は?>

 

大きく分けて3つあります。

 

①外固定法

ギプスや添え木によって固定。

 

②創外固定法

金属などを用いて皮膚の外側で固定。

創外固定を行った後は皮膚から出ているピンを毎日消毒する必要があります。

 

③内固定法

今回、セミナーで実施した手法です。

ピンやプレート、ネジなどを使って皮膚の内側で固定する方法です。

 

 

年齢・骨折の位置・程度・活動性(性格)・生活様式などから、

飼い主様と相談しながら最適な治療法を選んでいきます。

 

いずれの方法でも完治するまで2~3ヶ月程度かかるため、

骨が完全にくっ付くまでは激しい運動は控える必要があります。

 

 

骨折の多くは、飼い主様の不注意によるものが多いのが現実です。

高い場所から飛び降りないように注意するなど、

気を付けてあげてくださいね!

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