バークレー便り
少し前(2018年)の研究発表になりますが、
人間と猫ちゃんなどの動物の『視力』についての調査をご紹介します。
アメリカにあるデューク大学の研究者らが、
ホ乳類・昆虫・魚など約600種の生き物の視力について調査を行いました。
人間は他の動物よりも暗い場所で物を見たりすることが不得意だと言われていますが、
「鋭敏さ」という点で人間の視力は優れているそうです。
「細部を判別する力」といった方が分かりやすいかと思います。
以下の図は左上から人間・猫・金魚・ラット・はえ・蚊の視界を表したものですが、
人間に比べて他の生き物の視界がぼやけていることがわかります。
よく蜘蛛の巣にハエや小さい虫が捕まっていますが、
この参考図を見れば「ハエなど小さな生き物にはクモの巣は見えない」ということがはっきりしますね。
ただし、昆虫や鳥は「鋭敏さ」という点では他動物に劣りますが、
色や紫外線を識別する力はとても高いとされています。
視力1つをとっても、動物によってここまで見え方が違い、
得手不得手があるというのは面白いですね!
また、猫ちゃんが見ている光景は、
人間が見ている光景と大差ないということに驚きました!
※猫ちゃんは色の識別は得意ではないので、こんなにカラーに見えてはいないと思いますが
猫ちゃんが遠くの獲物を識別して狩りができるのは、
この「鋭敏さ」があってこそなのだと思いました!