整形外科
【犬】下顎骨折のワイヤー固定&ピン固定
咬傷による骨折疑いで来院されたミニチュアダックスちゃんの症例をご紹介します。
まずはレントゲン検査をしたところ、下顎骨折が見つかりました。
念のためCT検査もしたところ、上顎の粉砕骨折も見つかりました。
わかりづらい方は下の画像を。
黄色の丸で囲んでいる箇所が粉砕骨折しています。
残念ながら「粉砕骨折」における手術でのアプローチは困難なため、今回は下顎骨折に対してワイヤーとピンを使用して固定を試みました。
※手術中の写真があるためご注意ください。予めご了承いただいた場合のみお進みください。
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下顎の下側からアプローチし、骨折部位をワイヤーとピンで固定しています。
わかりづらい方は下の画像を。
黄色の丸で囲んでいる箇所が骨折しています。
ワイヤー固定とピン固定を補強するため、下顎の上側(口腔側)からもアプローチしています。
下の歯にレジン(樹脂)を被せて固定しています。
人でも虫歯になった際に白い被せものをしますが、同じようなものと思っていただければ。
術後のレントゲン画像です。
左の黄色丸がワイヤーとピンで固定した箇所です。
右の黄色丸は、口からの食事ができないため食道チューブを設置しました。
一定期間はチューブから栄養を摂取してもらいます。
完治するまでは数か月かかってしまいますが、ダックスちゃん頑張って完治してね!