画像診断
ミクロの世界へ その①
獣医師を悩ませる骨折の一つに『前足=前腕部の橈尺骨』の骨折があります。
何故か?
爪先立ち:ダッシュする為、クラウチングスタートの格好で立っているんですよね。
人間がこの状態を維持しようとしても、腕力がもちません!
つまり!!
この前足を骨折した場合に、そこに懸かる加重が凄まじいのです!
そして、その割には、骨が細い。
その細さの骨に対するプレート金属を設置しても、
細さと加重のバランスが合わない!のです。(おまけに治るまで、じっとしていません。。。。)
さらに!
下から2段目の図〜〜!
ouch! 全体重が負重します。
これでは、相当のプレート補強でないと、プレート金属が耐えられません。。。。。。
まだ、前足の真ん中辺りだと、
多くのネジで架橋できるので、何とかなるのですが。。。。
(因に、LCPプレート&ロッキングスクリューネジ、という最強の強度のプレートとネジを使用しています)
でも、
こ〜んな端っこ(7mm弱しかない)が骨折すると、
ネジの打ち込む所がない!!!しかも、このワンちゃん、2kgです。
続く。。。。。