症例日誌|加古川 バークレー動物病院

犬がかかりやすい病気

ヘルニア

ヘルニア:Wikipediaより。

ヘルニア(hernia)とは、体内の臓器などが、本来あるべき部位から脱出した状態を指す。体腔内の裂隙に迷入したものを内ヘルニア、体腔外に逸脱したものを外ヘルニアと呼ぶ。腹部の内臓に多くみられ、例えば腹壁ヘルニアは、腹壁に生じた裂け目から腹部の内臓が腹膜に包まれたまま腹腔外に脱出するものである。

 

一般的に多いヘルニアは、鼠径ヘルニア(脱腸)、臍ヘルニア(でべそ)、椎間板ヘルニアなどである。

 

 

つまり、「ヘルニア」とは、孔(あな)が開く、という事なんですね。

そして、「椎間板に穴が開いた状態」を、いわゆる『椎間板ヘルニア』と言う訳です。

「正常」「椎間板のヘルニア」

では、「椎間板」とは??

背骨は、太ももの骨のように1本の骨で構成されている訳ではなく、脊椎骨という小さな骨の集合体から成り立っています。

そして、この「椎骨」にかかる衝撃を緩和する目的で存在し、線維系の軟骨から成る丸い円板状の物体を、脊椎骨の間にあるので『椎間板』と呼ぶ訳です。

それでこの「椎間板」は、『レントゲン』では、見る事が出来ません=写りません。

ですから、「レントゲン」によって「今、椎間板がどのような状態で、どう身体に影響をおよぼしているのか?」という事は診断出来ないのです。

ですが現在、『CT』で撮影すると、100%ではないですが、椎間板の中身である『髄核』という物体を撮影できるので、的確な診断が可能となりました。

これがその「レントゲン」で撮影した『椎間板ヘルニアの症例』です。背骨(脊椎骨)と背骨の間は、「黒く」て何も写っていません。

今までであれば、その背骨と背骨の間には必ず「椎間板」が存在し、それが弾けた状態なので、小さくなり間が小さくなった「背骨」と「背骨」が病変部であろうとの推測の域をでず、

この症例では、胸椎の10番目と11番目の間か、11番目と12番目の間であろうと診断(推測?)する訳です。

所が、『CT』で診てみると、

「白く小さな粒が散乱している」所がありますよね。これが『椎間板の穴』から飛び出した『髄核』です。これが、神経麻痺を起こす「正体」で、

場所は、12番目と13番目の間だったのです。レントゲンでの推測とは、全然違った訳です。

チョコちゃんです。       手術後の様子です。

 

もう一方の患者様です。

今度はもっとはっきりと分かりますね。かなり大量に「髄核物質」が飛び出しています。

プッキーちゃんとお姉ちゃんです。 手術後の経過です。良いですね。Good!

『CT』による的確な診断のお陰で、手術後の経過が飛躍的に良くなりました。

飼い主様も私共も、みんな嬉しい〜。

 

 

次回は、「ヘルニア」に対する『鍼灸治療』、そして「ヘルニア」続きで、

「肛門の(会陰)ヘルニア」について語ってみようと思います。

乞うご期待!!


 



記事の一覧|犬がかかりやすい病気

Berkeley Animal Medical Center All Rights Reserved.Produced by ホームページ制作会社ゴデスクリエイト