症例日誌|加古川 バークレー動物病院

犬がかかりやすい病気

会陰(肛門付近)ヘルニア

『椎間板ヘルニア』の章で、

「「ヘルニア」続きで、次回は「会陰ヘルニア」について綴ります」と記載していながら、

今日に至ってしまいました。。。。。。。。f(^ ^)

 

『ヘルニア』とは、「穴が開く」というニュアンスですから、

『会陰ヘルニア』とは、

肛門付近に穴が開く。という事で、

「うんち」を出そうとしても、腸がそこに落ち込んでしまい、便が出ない、という状態になります。

       

実際の症例です。 お尻の周りに糞便が溜まっています。        

そして、これを手術で整復するにあたって、

長らく、この方法が用いられて来ました(私は「三角締め」と呼んでいます。)

   

綺麗なカラーイラストで解り易く、詳細に記載されているので、20年以上前の本であるにも関わらず、

いまだ世界中の外科医に愛用されています。

 

しかし、

今ではこの方法では、まず成功しません。。。。。。。。。。。

というのも、

「会陰ヘルニア」になる症例のほとんどが肛門挙筋がヒ薄化(ペラペラで脆弱)している為に、

筋肉の癒合が悪くヘルニアを形成してしまうからです。

その為、さらに上部の「尾骨筋」と「外肛門括約筋」とを縫い合わせてから、

「内閉鎖筋」を骨盤から剥がしてパッチのように貼り付けて縫い合わせなければ上手く行かない事が殆どです。

また、重症な例では、私は太ももの筋肉である「半膜(半腱)様筋」も張り合わせて再発を防ぎます。

かなり筋肉を後ろ足から剥ぎ取る事になるのですが、

ワンちゃんは普通に歩いています。

この筋肉を取り除いても「歩行」に何の支障も無い、という事を見つけた先人にただただ脱帽するばかりです。

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