症例日誌|加古川 バークレー動物病院

犬がかかりやすい病気

尿路結石について

 

尿路結石は飲水量が少なくなる冬に発生しやすいです。

注意しましょう!

 

【どんな疾患?】

尿結石はどんな疾患なんでしょうか?

正確には尿結石は疾患ではありません。

尿結石が尿路障害を起こすことにより様々な疾患を発症させます。

 

発生部位は腎臓、尿管、膀胱、尿道に分けられます。

症状は無症状から排尿・尿路障害、尿毒症まで、発生部位や結石の大きさなどにより重篤度がかなり異なります。

 

腎臓、膀胱内では結石があっても尿の通過障害がなければ症状を示さないこともあります。

初期では頻尿、尿量の減少、血尿、排尿痛を示し、 進行するにつれ尿路閉塞から膀胱破裂、水腎症、尿毒症などの経過をたどります。

 

原因は尿の組成バランスの不均衡、尿の回数の減少、尿のpH変化、尿の停滞などによります。

これらによって、尿中に結晶ができ、それらが凝集することで結石へと成長していきます。

 

基本的には尿道が長く細いオスに多くみられます。

尿路感染による尿のアルカリ化が結晶発生の原因となるストラバイトは尿路感染が多いメスに多く見られます。(犬)

 

 

 

【治療は?】

結石が小さい場合には排尿の促進(利尿剤、飲水の増量)によって自然排出を待つこともできます。

カテーテルによる摘出も可能です。

排尿量を増加させることは結石の再発予防になるため、治療後も水分摂取量を増やします。

 

食事療法は効果が出る結石の種類は限られます。

食事療法により融解していく結石はストラバイトと尿酸アンモニウムです。

これらは食事療法により尿のpHを変化させることで結石が融解します。

食事療法時の注意として、結石が小さくなったタイミングで尿管、尿道に移動し閉塞させてしまうことがあることが挙げられます。

 

結石が大きく食事療法も行えない場合は外科摘出などが行われます。

 

 

【検査は?】

尿検査の沈渣鏡検で結晶が検出されることがあります。

結晶が検出されたが形態的な鑑別が困難な場合は尿のpHによって予想がつくことがあります。

 

X線検査では結石が十分な大きさになっていると不透過性の構造物(白く写る石のようなもの)がみられます。

尿酸アンモニウムとシスチン結石は透過性が高いためレントゲンには写りません。

 

超音波検査でも結石などの構造物を確認できます。

 

尿が少ない、尿が出ない、血尿が出ているなど気になることがあれば、

様子を見ずに病院に相談しましょう!

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