症例日誌|加古川 バークレー動物病院

犬がかかりやすい病気

直腸癌における直腸プルスルー法(引き抜き術)

直腸癌の症例に対して、

直腸プルスルー法を用いて直腸切除術を行いました。

 

肛門から直腸を引き抜いてきて切除する術式です。

 

※手術中の写真があるため、ご注意ください

※かなりショッキングな写真なので、閲覧は自己責任でお願い致します

①まずは、肛門から直腸粘膜を引きずり出します。

病変の広がりを把握するため、肛門から1.5cm程度離れた病変のない部位を切開します。

 

②切開した直腸に支持糸をかけます。

前直腸動脈に損傷を加えないように注意しながら 外肛門括約筋などの周囲組織から直腸を鈍性分離します。

 

③肛門から出された直腸は背側を縦切開し、病変を確認しながら牽引します。

十分なマージンを確保したところで切除予定ラインを決め、 前直腸動脈の分枝を結紮止血して、切除予定ラインまで切開します。

 

 

④切開部分を結節縫合して、手術は終了です。

術後、縫合部は張力によって肛門に再び引き込まれます。

 

 

直腸切除において、

「粘膜プルスル―法」といって直腸全層を引き抜くのではなく、

粘膜~粘膜下組織のみを引き抜く術式もあります。

 

血流や神経を温存するため、

術後に肛門のしまりが悪くなるといった合併症を引き起こしづらくなります。

 

今回は、直腸癌の病変が粘膜に限局していなかったため適応となりませんでしたが、

状態によっては粘膜プルスル―法を用いることもあります。

 

 

 腸の腫瘍がある場合、以下の症状にご注意ください。

 

・食欲がない

・元気がない

・嘔吐/下痢

・痩せる

・脱水 など

 

消化器症状が多いです。

ただし、初期の段階ではあまり症状がみられないこともあります。 

 

そのため、少しでも気になることがあれば病院に行くのはもちうろん、

定期的に健康診断を行うことをお勧めします。

 

当院のガンに対する取り組みはこちらから

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